カテゴリー別アーカイブ: 研究成果

2017年度の学会発表一覧

今年度は、下記の学会で発表を行う予定です。

■9/30-10/1 日本グループダイナミックス学会第64回大会 (於 東京大学)
「 学校組織において創造性を産み出すためには: 校長によるリーダーの謙虚さの役割」(池田  浩

■9/2-3 産業・組織心理学会第33回大会 (於 東京未来大学)
「安全が求められる職務のもとでのワークモチベーションの源泉とその効果」(池田  浩・藤田智博・後藤学・金山正樹)
「安全確認が抑制されるメカニズム: 知識・技能の自信の影響に注目して」(藤田智博・後藤学・金山正樹・池田  浩
「ワークモチベーション向上への介入的取組み:他者に役立った出来事の意識化効果」(有吉美恵・池田  浩・縄田健悟・山口裕幸)
「組織におけるサンクスカードの心理的機能に関する研究」(三上聡美・池田  浩・山口裕幸)

■5/17-20  The 18th Congress of the European Association of Work and Organizational Psychology(EAWOP) (in Dublin Ireland)
「How dose subordinates follow their managers? The effect of leader humility and follower work engagement」(Ikeda, H.)

『日本労働研究雑誌』2017年7月号にワークモチベーションの展望論文が掲載されました

『日本労働研究雑誌』2017年7月号に『モチベーション研究の到達点』という特集において、「ワークモチベーション研究の現状と課題: 課題遂行過程から見たワークモチベーション理論」の展望論文が掲載されました。

池田  浩 (2017). ワークモチベーション研究の現状と課題: 課題遂行過程から見たワークモチベーション理論 日本労働研究雑誌, 684, 16-25.

拙著論文では、主に心理学の観点からワークモチベーションの理論を、課題遂行過程(古川,2011)の観点から整理するとともに、それぞれの理論がパフォーマンスにどの程度の説明力を有するかを概観したものです。
具体的には、課題遂行過程として、「課題への着手段階」と「中途段階」、そして「結果・完了段階」に大きく分けて、従来の理論がどの段階に諸移転を当てていたかを位置づけました。課題遂行過程に分けて考えることで、マネジメントにも実践的な示唆を得ることができます。

その他にも、様々な分野の先生方がモチベーションをテーマに執筆されていて、読み応えのある特集号かと思います。

「2016年度ワークモチベーション研究会」のご案内

働くうえで「意欲」や「やる気」は重要な問題です。これは「ワークモチベーション研究 」として古くから関心が寄せられてきたテーマですが、近年、改めて注目が集まっています。

・決まり切った仕事でなかなか「やる気」が出ない
・若い世代の「やる気」の状態が気になる
・非正規社員(契約社員や派遣社員)の「やる気」を引き出すためにはどうしたら良いか

など「ワークモチベーション」に関する問題は多岐にわたります。

そうした背景から、昨年2016年3月には産業・組織心理学会の組織行動部門研究会にて

ワークモチベーション理論は現場にどこまで役立つか】を企画し、心理学の観点からワークモチベーションの最新知見を報告すると共に、現在いくつかの組織現場で取り組んでいる調査結果を報告しました。

そして、この数年、共同研究者である武蔵大学の森永先生とともに、近年のワーク・モチベーションの最新研究と定義に基づいて適切にワークモチベーションを測定できる尺度 (池田・森永,2017 近刊)を開発し、それが様々な研究や現場で活用されています。

池田  浩・森永雄太  (2017). 我が国における多側面ワークモチベーション尺度の開発  産業・組織心理学研究 30(2)  印刷中

今回は、現在ワークモチベーションを測定して研究を進めている研究者にお集まりいただき、最新研究の成果を報告していただきます。
ワーク・モチベーション研究にご関心をお持ちの方でご参加を希望される方は詳細をお送りしますので池田までご連絡ください。

 

日時 2017年3月13日(月)14:00〜18:30
会場 武蔵大学
話題提供者 有吉美恵(九州大学大学院)「ワークモチベーションの先行要因:社会的貢献感の効果」
林祥平(明治学院大学)「多様性は創造性につながるか?ワークモチベーションの媒介効果に注目して」
池田浩(九州大学)「安全が求められる職務のもとでのワークモチベーションの源泉とその効果」

「産業・組織心理学研究」にワークモチベーション尺度開発論文の掲載が決まりました

「産業・組織心理学研究」の第30巻2号に、下記の論文の掲載が決定しました。

池田  浩・森永雄太  (2017). 我が国における多側面ワークモチベーション尺度の開発   産業・組織心理学研究   30(2)    印刷中

ワークモチベーションは、様々な組織現場で話題なる問題です。それに連動して、学術的にもホーソン研究以降、業績に直結する重要な変数として、多くの研究者が関心を寄せ、様々な理論が蓄積されてきました。

しかし、驚くことに、現在のスタンダードな定義や枠組みに基づいて「ワークモチベーション」を測定できる尺度(ものさし)がありませんでした。

今回の論文は、森永雄太先生(武蔵大学)と2013年にこうした問題意識を共有して始めた共同研究の成果です。このHPでも、その成果をコンパクトに紹介していきたいと思います。

また、この尺度を使って、コールセンターの現場やライフライン企業の現場においても、数年に渡って調査を行っています。その成果の一部を来年3月に東京で研究会という形で発表し、ご参加頂ける皆様と議論できる場を設ける予定です。ご興味のある方はご参加下さい。(なお、発表に際して、先方の企業の許可が必要なため、発表する内容に変更が生じる可能性があります)

 

このHPでも改めてご案内する予定です。どうぞよろしくお願いします。

 

 

「産業ストレス研究」に論文の掲載が決まりました

「産業ストレス研究」の第23巻3号に、下記の論文の掲載が決定しました。

池田  浩 (2016). 従業員のポジティブメンタルヘルスを引き出すサーバント・リーダーシップ可能性 産業ストレス研究, 23(3)  印刷中

この研究の大きな目的は、サーバント・リーダーシップが従業員のポジティブメンタルヘルスにいかに影響するか、理論的かつ実証的に明らかにすることでした。

その前提として、そもそもリーダーシップは従業員のメンタルヘルスにどのような影響を及ぼすのでしょうか?

現実には上司の存在や言動が従業員のメンタルヘルスに大きな影響を与えることは経験的に理解されているものの、リーダーシップの研究をみると従業員のメンタルヘルスについてほとんど看過されていました。

その大きな理由は、リーダーシップ研究の関心が、組織のパフォーマンスの向上にあるからと言えます。

とはいえ、リーダーシップの希少な研究を丁寧に整理すると、上司の部下に対する侮辱的な行為を意味する侮辱的管理(abusive supervision)や、上司が従業員に関与しない自由放任型リーダーシップは、直接的あるいは間接的に従業員のメンタルヘルスを蝕んでいことが明らかになっています。

一方で、サーバント・リーダーシップは、従業員のストレスを抑制する機能を持つだけでなく、ワーク・エンゲイジメント(仕事への熱意)などのポジティブメンタルヘルスを促進する機能も同時に併せ持つハイブリッド(2つの機能性)な効果を持つことが言えそうです。

ご興味ある方はご笑覧下さい。