月別アーカイブ: 2016年7月

日本グループ・ダイナミックス学会第63回大会で「リーダーシップ」のワークショップを行います

10月9日-10日に、九州大学にて日本グループ・ダイナミックス学会第63回大会が開催されます。

そこで、「リーダーシップ」に関わる下記のワークショップを行います。

日時 2016年10月10日 (第2日目)10:00-12:00
テーマ リーダーシップ研究の現在地とパースペクティブ
リーダーシップ研究はどこまで解明され、どこに向かうのか
会場 九州大学 箱崎キャンパス 講義棟202

企画 池田 浩(九州大学)・坂田桐子(広島大学)
話題提供者 池田 浩(九州大学)
鎌田雅史(就実短期大学)
坂田桐子(広島大学)
企画趣旨 「リーダーシップ」は時代を超えて長く関心が寄せられているテーマである。本学会の基盤であるグループ・ダイナミックスにおいてもLewinら(Lewin, Lippitt, White, 1939)が「リーダーシップと社会的風土の実験」を手がけておよそ80年が経過しようとしている。そしてその関心は心理学だけに留まらず、経営学や政治学、社会学といった学問分野をはじめ、コンサルタントや経営者などの現場に携わる人々によっても「リーダーシップ」は古くて新しいテーマであり続けている。

しかし、現実には、どれだけ科学的なリーダーシップの知見が活かされているだろうか。リーダーシップに関わる科学的な方法で解明された事実を現実社会に活用していくためには、まずリーダーシップ研究において、現在までにどこまで解明されているのか、そして今後どのような研究課題があるのかを俯瞰的かつ論理的に整理する必要があるだろう。

そこで、本ワークショップでは、リーダーシップに関わる3つの古くて新しいテーマを取り上げる。池田浩氏(九州大学)には、リーダーシップの初期のアプローチである「個人特性」の観点からテキストなどで紹介されることの少ない1980年代以降を中心に紹介頂く。続いて、鎌田雅史氏(就実短期大学)には、リーダーにとっての影響力の源である「勢力(Power)」の視点から最近の動向を紹介頂く。そして、坂田桐子氏(広島大学)には、リーダーが備えるべき「倫理性」とその対極にある「破壊性」について紹介頂く。そして、それぞれの展望を踏まえながら、今後リーダーシップにおいて取り組むべき課題を議論していく。

「チーム研究会」を開催します

九州大学 社会心理学研究室では、来月8月9日(火)に、Roosevelt Universityの村瀬俊郎先生をお招きして「チーム研究会」を開催します。

村瀬先生は、社会ネットワーク理論の観点からチームワークの研究に取り組まれており、産業・組織心理学の一流学術誌にも多数の論文を発表されている気鋭の若手研究者です。

研究会では、村瀬先生にチームワークに関する最新の知見を御講演頂き、その後、九州大学大学院の秋保良太先生からも「暗黙の協調」に関する一連の研究をご発表頂く予定です。ご関心のある方は、どうぞご参集ください。

【日時】 2016年8月9日(火) 13:00-17:00
【場所】 九州大学 箱崎キャンパス 文系地区 教育心理棟2F演習室
(下記のキャンパスマップ「文系地区」7番)
http://www.kyushu-u.ac.jp/f/27233/hakozaki_jp.pdf

講演者 村瀬俊郎 先生 (Roosevelt University Assistant Professor)
演題 In sync or out of sync? チーム内のシンクロメカニズムと影響の検証
概要 個々の生物や物体が集合体として活動するとき、シンクロ現象が発生することは、様々な分野において記録されている。三十年以上前にチーム研究においても、McGrathはメンバーの行動にシンクロが生まれることに着目し、social entrainment理論を提唱した。しかし、social entrainmentを検証した多くの研究は、心理尺度を用いシンクロを測定したため、実際にシンクロが生じているかは客観的にはわからず、被験者の知覚に判断をゆだねてきた。また、シンクロが発生した場合、それがなぜパフォーマンスに影響するか、理論的メカニズムも十分な説明がせれてこなかった。本研究では、cognitive resource theory (Kanfer & Ackerman, 1989)を用い、シンクロがチームになぜ影響するかを理論的に説明する。そして、 メンバーの行動のシンクロ率を客観的に測定し、シンクロがチームのパフォーマンスに影響するかを検証する。

 

発表者 秋保亮太 先生(九州大学大学院・日本学術振興会特別研究員)
演題 阿吽の呼吸で行われるチーム活動―暗黙の協調の実証的検討―
概要 個熟練したチームに観察される効率的なチームワークの1つとして,暗黙の協調 (implicit coordination)が挙げられます。暗黙の協調とは,メンバーがコミュニケーションなしに互いの行動を推測し合って円滑な連携を取ることを意味します (Rico et al., 2008)。これまでのチームワーク研究では,理論上での議論や示唆の提言ばかりが先行しており,実証的検討がほとんど行われてきませんでした。そこで本研究では,暗黙の協調の理論的示唆の実証と (研究1),実現に至る具体的過程の検証を行いました (研究2,3)。本発表では,その一連の研究結果を報告し,暗黙の協調の実現について議論させて頂きたいと思います。皆さまよりご意見を頂けますと幸いです。

 

【懇親会】 研究会の後、天神界隈で懇親会(18:00~)を予定しています。ご参加いただける方は、事前に池田までお知らせ下さい。

【問い合わせ】池田浩(九州大学)まで ikeda[at]hes.kyushu-u.ac.jp

大学院生の募集

九州大学大学院 人間環境学府 行動システム専攻 心理学コースでは、平成29年度入学の修士課程ならびに博士課程の大学院生を募集しています。

現在、心理学コースでは、感覚・知覚、認知、教授・学習、発達、人格、社会行動、集団行動、組織、文化、心理測定・研究法といった幅広い心理学の領域をカバーして、学際的な視点から研究・教育プログラムを展開しています。

池田研究室では、社会心理学・組織心理学を専門分野とし、主には組織における「リーダーシップ」や「モチベーション」などのテーマで、組織(企業、産業、医療、学校など)における調査や観察、介入、あるいは実験室実験などの手法を使いながら研究を進めていきます。

上記のテーマに関心があり、かつ研究に意欲的な方をお待ちしています。

なお、研究室の受入については、あらかじめメール(ikeda [at] hes.kyushu-u.ac.jp)にてお問い合わせ頂けると幸いです。