月別アーカイブ: 2016年6月

第3回『組織心理学』読書会のお知らせ

昨年度から、年に2回ほど『組織心理学』に関わる読書会(研究会)を実施しています。この読書会は、産業・組織心理学や社会心理学、経営学(組織行動論)、臨床心理学などの分野で研究や実務に携わっている研究者ならびに大学院生の30名ほどが参加しています。そして、「Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior」に掲載されている組織心理学/組織行動論の最新知見を各自が報告し、そしてそれを踏まえながら今後の研究課題について議論しています。

次回の第4回は3月5日および6日の2日間にかけて九州大学で開催します。

日時 2016年9月5日(月)11:00~17:00,6日(火)10:30~16:20
場所
九州大学 箱崎キャンパス
教育心理棟2階 演習室
課題図書 「Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior」(Vol.1およびVol.2)
http://www.annualreviews.org/journal/orgpsych
発表者*・章 1日目9月5日(月)

11:00-12:30 相馬敏彦(広島大学)「Vol.2,75-99 Justice, Fairness, and Employee Reactions」
<12:30-13:30> 昼食
13:30-15:00 磯部智加衣(千葉大学)「Vol.1, 489-519 Intercultural Competence」
15:20-16:50 貴島耕平(神戸大学大学院)「Vol.2,1-19 Organizational Psychology Then and Now: Some Observations」

2日目 9月6日(火)

10:30-12:00 林 祥平(明治大学院大学)「Vol.2,523-550 Stereotype Threat in Organizations: Implications for Equity and Performance」
<12:00-13:00> 昼食
13:00-14:30 森永雄太(武蔵大学)「Vol.2,351-381 Supporting the Aging Workforce: A Review and Recommendations for Workplace Intervention Research」 
14:50-16:20 池田 浩(九州大学)「Vol.2,133-156 Leadership Development: An Outcome-Oriented Review Based on Time and Levels of Analyses」

*敬称略。

「産業ストレス研究」に論文の掲載が決まりました

「産業ストレス研究」の第23巻3号に、下記の論文の掲載が決定しました。

池田  浩 (2016). 従業員のポジティブメンタルヘルスを引き出すサーバント・リーダーシップ可能性 産業ストレス研究, 23(3)  印刷中

この研究の大きな目的は、サーバント・リーダーシップが従業員のポジティブメンタルヘルスにいかに影響するか、理論的かつ実証的に明らかにすることでした。

その前提として、そもそもリーダーシップは従業員のメンタルヘルスにどのような影響を及ぼすのでしょうか?

現実には上司の存在や言動が従業員のメンタルヘルスに大きな影響を与えることは経験的に理解されているものの、リーダーシップの研究をみると従業員のメンタルヘルスについてほとんど看過されていました。

その大きな理由は、リーダーシップ研究の関心が、組織のパフォーマンスの向上にあるからと言えます。

とはいえ、リーダーシップの希少な研究を丁寧に整理すると、上司の部下に対する侮辱的な行為を意味する侮辱的管理(abusive supervision)や、上司が従業員に関与しない自由放任型リーダーシップは、直接的あるいは間接的に従業員のメンタルヘルスを蝕んでいことが明らかになっています。

一方で、サーバント・リーダーシップは、従業員のストレスを抑制する機能を持つだけでなく、ワーク・エンゲイジメント(仕事への熱意)などのポジティブメンタルヘルスを促進する機能も同時に併せ持つハイブリッド(2つの機能性)な効果を持つことが言えそうです。

ご興味ある方はご笑覧下さい。

2016年度の学会発表一覧

今年度は、下記の学会で発表を行う予定です。なお、6月3日時点で確定済みのものであり、その他の学会での発表が確定次第更新していきます。
 

■10/9-10 日本グループダイナミックス学会第63回大会 (於 九州大学)
【ワークショップ】「リーダーシップ研究の現在地とパースペクティブ:リーダーシップ研究はどこまで解明され、どこに向かうのか」
企画者:池田  浩(九州大学)、坂田桐子(広島大学)
話題提供者:鎌田雅史(就実短期大学)、坂田桐子(広島大学)、池田 浩(九州大学)

「チームメンバーの入れ替わりに伴う共有メンタルモデルの変化: 協調迷路課題を用いた実験的検討」(秋保亮太,縄田健悟,池田 浩,山口裕幸)
「組織における感謝感情はどのような職務パフォーマンスと結びつくのか」(三上聡美,池田  浩,山口裕幸)
「社会的貢献感と誇りが新人オペレーターのストレスを緩和する効果」(有吉美恵,池田 浩,縄田健悟,山口裕幸)

■9/17-18 日本社会心理学会第57回大会 (於 関西学院大学)
「勇敢で献身的なフォロワーシップの生起要因に関する研究」(池田 浩)
「チームワークは継承されるか?:協調迷路課題を用いた実験的検討」(秋保亮太,縄田健悟,池田 浩,山口裕幸)
「組織における感謝感情はどのような波及効果を持つのか?:制御焦点との関連性」(三上聡美,池田 浩,山口裕幸)

■9/3-4 産業・組織心理学会第23回大会 (於 立教大学)
「ワークモチベーションにおける社会的貢献感の役割:コンルセンター受電業務オペレーターを対象とした調査研究」(有吉美恵,縄田健悟,池田 浩,山口裕幸)

■7/24-29 The 31st International Congress of Psychology (ICP) (in Yokohama, Japan)
「Effect of Gratitude on Job Performance in Japanese Organizations 」(Ikeda, H.)
「A Study on Work Motivation of Call Center Operators」(Ariyoshi, M., Nawata, K., Ikeda, H., & Yamaguchi, H.)