月別アーカイブ: 2016年2月

2016国際心理学会議(ICP)のプログラム委員を拝命しました

心理学の学界では、大きな国際会議として「国際心理学会議」(International Congress of. Psychology : ICP)」と「国際応用心理学会議」(International Congress of Applied Psychology : ICAP)の2つがあります。

オリンピックと同じように、それぞれ4年に一度開催されています。

私も院生時代から、ICPは、2004年の北京、2008年のベルリン、そしてICAPは2006年のアテネ、2010年のメルボルン、そして一昨年の2014年にはパリとできる限り参加しています。

そのうち、国際心理学会議が今年横浜でされる予定ですが、「プログラム委員」を拝命することになりました。

微力ではありますが、大会が盛大に開催されるよう尽力したいと思います。

福岡大学『学園通信』No.52の「特集 リーダーシップ」に対談記事が掲載されました

先月(2016年1月)に福岡大学『学園通信』No.52が刊行されました。

今回のNo.52の特集は「リーダーシップ」でした。

gakuentuushin_no.52

そこで文系と理系の学生さん1名ずつ、そして福大のOBで株式会社西部技研で代表取締役社長である隈扶三朗さんをお迎えして、「リーダーシップ」というテーマのもとに、それぞれの立場から語って頂きました。

また、後のページでは、広報課の皆さんが福大生を対象に実施したアンケートについて、簡単なまとめとコメントをつけさせて頂きました。

『学園通信NO.52』は、こちらからご覧頂けます。

ご笑覧ください。

福岡大学人文論叢に「リーダーの自己犠牲」に関する論文が掲載されました

2015年6月に刊行された福岡大学人文論叢に「リーダーシップ機能を補完するリーダーの自己犠牲に関する研究」の論文が掲載されました。

self-sacrifice

リーダーの自己犠牲とは、”リーダーが組織や集団の目標を達成するために、自らの個人的なコストを被ること”と説明されています。 ここで言うコストとは、金銭などの物理的コストや時間や労力などのコストも含みます。

実は、インド独立の父として知られるマハトマ・ガンジーなど、偉大な指導者のなかには、見返りを求めずに人々のために尽くす行動が見受けれます。

従来のリーダーシップでは、ハーバード大学やミシガン大学、日本でも九州大学などでは、1950年代から盛んに、効果的なリーダー行動とは何かを探ることがなされてきました。そして、そこで観察されたリーダーの行動は、直接、課題遂行やメンバーとの交流に関する行動に注目されてきました。

リーダーの自己犠牲行動は、必ずしも観察されにくいものですが、普段から交流している集団のメンバーから見ると、その行動を見て、リーダーに対する信頼感につながるようです。

池田 浩 (2015). リーダーシップ機能を補完するリーダーの自己犠牲に関する研究 福岡大学人文論叢, 47(1), 1-18.

p.s. 昨年の秋頃に、福岡大でも機関リポジトリが運用されはじめました。サイトを閲覧したところ、なんとこの論文がランキングの上位に位置しており、この投稿(2016年2月3日)をアップした時点でもランクインしています。閲覧してくださった方、ダウンロードしてくださった方には感謝申し上げます。

 

 

新しい刊行物「職場のポジティブメンタルヘルス:現場で活かせる最新理論」のお知らせ

2015年7月に、誠信書房より『職場のポジティブメンタルヘルス:現場で活かせる最新理論』が出版されました。
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このうち、「サーバント・リーダーシップが職場をアクティブにする」の章をを執筆させて頂きました。

この本は、「健康いきいき職場づくりフォーラム」(公益財団法人日本生産性本部と東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野とが協同で設立)で、寄稿した最新理論に関するブログをもとに大幅に加筆したものです。

執筆者は、精神保健や臨床心理学、産業・組織心理学、経営学など、学際的なメンバーからなり、「職場をいきいきする」ことに役立つ理論や知見を多角的な観点から述べられています。

産業・組織心理学会 部門別研究会 (第120回:組織行動部門) で話題提供を行います

来る3月に産業・組織心理学会 部門別研究会 (第120回:組織行動部門) が、筑波大学(東京キャンパス文京校舎)で開催されます。

今回、九州大学の山口裕幸先生と共に企画を担当し、また話題提供を行います。

日時 2016年3月12日 (土) 14:00〜16:30
テーマ ワークモチベーション理論は現場にどこまで役立つか
会場 筑波大学東京キャンパス文京校舎 1階119講義室
(〒112-0012 東京都文京区大塚3-29-1)
丸ノ内線茗荷谷 (みょうがだに) 駅下車「出口1」徒歩2分程度

企画趣旨  ワークモチベーションは、組織で働く従業員のパフォーマンスに直接結びつくことから、産業・組織心理学において古くから検討されてきたテーマと言える。組織の発展はワークモチベーション研究の進展に支えらえてきたと言っても過言ではないだろう。実際、産業・組織心理学のテキストには、洋の東西を問わず、必ず「ワークモチベーション」の章が設けられているほどメジャーな分野であり、目標設定理論や期待理論をはじめいくつものビッグセオリーが提唱されてきた。
 しかし、冷静に現在の組織環境を見ると、かつての時代とは大きく様変わりしていることに気付く。かつては比較的安定した課題に取り組むことが多かったが、最近ではこれまで経験したこともない課題に取り組むことも珍しくない。また、人事・処遇制度も年功主義からバブル崩壊とともに成果主義へと移行している。雇用形態も、正社員中心から非正規雇用が多様な業種において着実に拡大している。
 こうした現状を踏まえると、産業・組織心理学が産み出した従来のビッグセオリーや研究知見が、どこまで現在の組織現場に役立てられるのか、一度冷静に再考することは、研究成果を現場にどこまで活用することができるかの現状を把握するとともに、ワークモチベーション研究の課題を浮き彫りにすることに役立つだろう。今回は、そうした観点から、3名の先生方に話題提供を頂く。
 最初に、社会心理学の立場から池田浩氏 (福岡大学) に、ワークモチベーション研究の現状とモチベーションを測定する尺度に関する一連の研究について話題提供を頂く。次に森永雄太氏 (武蔵大学) には、経営学の立場からワークモチベーションを高める取り組みとしてジョブ・クラフティングの概要と可能性についてお話し頂く。最後に、菊入みゆき氏 (JTBモチベーションズ/明星大学) には、現場を熟知した立場として、現場でワークモチベーションがどのように生かされているか話題提供を頂く。
 それらを踏まえて、本学会を代表するワークモチベーション研究者である角山剛氏 (東京未来大学) より指定討論を頂き、参加者と議論しながら、今後のワークモチベーションの課題を見出していきたい。
話題提供者 池田 浩 (福岡大学):ワークモチベーション研究の現状とその測定尺度、そして実践的課題
森永 雄太 (武蔵大学):日本企業におけるジョブ・クラフティング研究の展開と課題
菊入 みゆき (JTBモチベーションズ / 明星大学):企業のモチベーション課題と解決への取り組み 〜3つの事例から〜
指定討論者 角山 剛 (東京未来大学)
企画 山口 裕幸 (九州大学)・池田 浩 (福岡大学)
司会 山口 裕幸 (九州大学)