月別アーカイブ: 2015年2月

2015年度 読書会のご案内

来年度、「Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior」に関する読書会を開催いたします。
Annual Reviewとは、学問領域ごとに毎年複数の展望論文が掲載された書籍です。心理学では「Annual Review of Psychology」が有名で大学院生や研究者の間ではよく読まれているものです。

そして、2014年に新しく「組織心理学・組織行動論」の分野でAnnual Reviewが刊行されました。
新しく刊行されただけあり2014年のVol.1や2015年のVol.2では各研究領域の第一人者の研究者が名を連ね、ホットでメジャーなトピックが掲載されています。

そのような動向を踏まえ、2015年度の読書会では、「Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior」のVol.1とVol.2を対象に様々なテーマの最新知見と動向を学びたいと思います。

御興味のある方はぜひご参加ください。

以下は、読書会の案内文です。

課題図書 「Annual Review of Organizational Psychology and Organizational Behavior」
http://www.annualreviews.org/journal/orgpsych
参加要件 Vo.1(23編)およびVol.2(22編)の合計45編のレビュー論文うち、ご自身の関心のあるいずれかの1編をご担当頂き、発表していただきます。発表の際には、欠席者も読んで概要が分かる程度のレジュメを作成して頂き、これをもとに発表していただきます。レジュメの枚数は問いません。
(オブザーバーでのご参加を希望の方は別途ご連絡ください。)
開催時期 第1回目:8月~9月頃の連続2日間、第2回目:2月~3月頃の連続2日
発表者と幹事 今回は、合計2回にわたって読書会を開催しますが、各回の発表者のなかから幹事をお願いいたします。
幹事は、その会の読書会に関わる①日程、②会場の決定、③当日の準備(お菓子や飲み物の準備なども含む)、④懇親会の開催を仕切ってもらいたいと思います。
読書会参加申し込み方法 読書会に参加希望の方は、(1)参加する旨をお知らせいただき、そして(2)希望する章について第3希望まで私宛(ikedah@fukuoka-u.ac.jp)にお知らせ頂くか、こちらのExcelファイルに御記入のうえお送りください

何かご不明な点などありましたら、ikedah@fukuoka-u.ac.jpでお問い合わせ下さい。

皆様のご参加を心よりお待ちしております。

卒論ゼミ生が卒論を提出しました

少し時間が経過しましたが、今年度も卒論ゼミ生6名が卒業論文を提出しました。
2014年12月22日(月)に本文を提出し、1月末に口頭試問を終えました。
卒論ゼミ生の皆さんお疲れさまでした。

今回の6名は下記のテーマで取り組みました。

  • 組織における「感謝」の機能に関するポジティブ心理学的研究
  • ワーク・エンゲイジメントを規定する要因について
  • 集団におけるフォロワーシップの生起要因に関する研究
  • 人々がもたらす相性~フォルトライン効果について~
  • 障がい児を抱える保護者の療育体験の捉え方が育児感情に及ぼす影響に関する心理学的研究
  • 就活生の楽観・悲観的思考が選考通過率に及ぼす影響
  • 福岡大学『学園通信』No.48 に記事が掲載されました

    先月(2015年1月)に刊行された福岡大学『学園通信』No.48 に、「「暮らすめいと」というコーナーで『共感力、質問力、感謝力を磨き、豊かなコミュニケーションを』というテーマで記事が掲載されました。

    SNSに関わるコミュニケーションの問題から、グループにおけるコミュニケーション、そして昨年からゼミ生と一緒に取り組んでいる「感謝」に関わる話題も紹介しています。

    ご笑覧ください。

    gakuentushin_no.48

     

    「健康いきいき職場づくりフォーラム」に「共有メンタルモデル」の知見を紹介しました

    「健康いきいき職場づくりフォーラム」(注を参照)において、昨年は「サーバント・リーダーシップ」の知見を紹介しました。

    今回2015年2月1日付けで『いきいきした職場に見られる「あ・うんの呼吸」~従業員同士のメンタルモデルの共有が協力・連携を引き出す~』というタイトルで「共有メンタルモデル」の知見を紹介しました。HPは下記の通りです。

    http://www.ikiiki-wp.jp/

    職場の従業員の同士が、互いに要求しなくとも自発的に協力や連携を行うような「あ・うんの呼吸」が実現することは理想的ですが、この鍵となるのが「共有メンタルモデル」です。

    「共有メンタルモデル」とは、職場が抱える課題や目標、各従業員の役割や態度に関する知識を、職場の従業員同士が共有した状態のことを意味します。

    共有メンタルモデルを詳しく理解するために、図1と2を使って説明してみましょう。

    図1はメンタルモデルが職場で共有されていない状態を表しています。従業員はそれぞれ職場課題や目標、同僚の役割や態度に関する知識を保有していますが、その知識が共通しているかどうかは定かではありません。一般的に、一人ひとり思いこみや理解の相違などが生じていることもあるでしょう。そうすると、同僚や職場でどんな協力が必要とされるかに気づかなかったり、協力したとしても相手が必要とするタイミングとはズレてしまいます。

    それに対して、図2はメンタルモデルが共有されている状態を表しています。上記の知識を共有すると、職場や同僚がいつどんな協力が必要なのかがお互いに理解でき、必要なタイミングで協力や連携が生まれやすくなります。

    メンタルモデル

    共有メンタルモデルは、職場として保有しているものであり、職場が変わり、メンバーの大半が入れ替われば共有メンタルモデルも失われてしまいます。個々の能力の総和がそのままチーム力にならない理由はここにあります。

    今回は、職場の例やサッカーの例を挙げながら「共有メンタルモデル」を説明し、そして職場でメンタルモデルを共有するための実践のポイントをいくつか挙げさせて頂きました。

    関連して、共有メンタルモデル(チームメンタルモデル)について、以前、ラクロスチームを対象に調査を実施し、共有メンタルモデルの高さがチームパフォーマンスにつながることを明らかにしております。詳しくは下記をご参照下さい。

    池田 浩 (2012). チーム・メンタルモデルおよびチーム・パフォーマンスを規定する要因に関する検討: チーム力およびチーム・リーダーシップの効果 福岡大学人文論叢, 44, 293-309.

     

    注)「健康いきいき職場づくりフォーラム」とは、(公財)日本生産性本部と東京大学が共同で設立したもので、メンタルヘルスなどの予防の範疇を超えて、組織全体とアクティブにするための取り組みを行うことを目的としています。

     

     

    ワーク・モチベーションに関わる研究会開催のお知らせ

    来月2月21日に「ワークモチベーション」をテーマに、QSP研究会を開催することになりましたので、ご案内いたします。QSPは,北部九州の社会心理学者を中心として不定期に開催される研究会です。

    今回は、武蔵大学の森永雄太氏をお迎えして、「ワーク・モチベーション」に関するテーマで研究会を開催したいと思います。関心のある方はどうぞご参集ください。

    【日時】2015年2月21日(土)午後2時~
    【場所】福岡大学 文系センター9階 学部共同研究室B
    ■交通アクセス
    http://www.fukuoka-u.ac.jp/help/map/
    ■キャンパスマップ
    http://www.fukuoka-u.ac.jp/aboutus/facilities/map.pdf
    文系センターは、地下鉄七隈線「福大前」駅の1番出口から出て真っ正面のビルです

    【発表者1】池田浩(福岡大学)
    【題目】ワーク・モチベーションの測定を巡る国内外の動向と新しい尺度の開発
    【概要】
    ワークモチベーションは、ホーソン研究以来、組織や個人のパフォーマンス(業績や創造性など)を規定する主要な要因として、数多くの理論が提唱され、また莫大な実証研究が蓄積されてきた。ところが、いざワークモチベーションを測定して他の変数との関連性を検討しようとすると、それを測定できる適切な尺度が見当たらないという壁に直面する。
    そこで、本報告では、これまでの国内外におけるワークモチベーションの測定方法や尺度について概観するとともに、現在のスタンダードな定義と枠組みに基づいて作成した新しいワークモチベーション尺度を用いた一連の研究成果を報告する。
    なお、今回報告する一連の研究は森永氏(武蔵大学)と共同で実施したものである。

    【発表者2】森永雄太(武蔵大学)
    【題目】ワーク・モチベーションの自己調整に関する研究
    【概要】
    本報告では、ワーク・モチベーションの自己調整に関連する2つの研究を報告する。第1に、自己調整の前提となるモチベーションの個人内変動について日誌法を用いて記述した探索的研究について報告する。第2に、個人内変動をもたらす自己調整行動として「ジョブ・クラフティング行動」をとりあげ、ジョブ・クラフティング行動を導く要因について報告する。

    【懇親会】研究会終了後 18時から天神界隈で懇親会を行う予定です。
    懇親会参加希望の方は、前日までにikedah@fukuoka-u.ac.jpまでご連絡ください。

    また、今回のQSPに関するお問い合せは、福岡大学 池田浩(ikedah@fukuoka-u.ac.jp)までご連絡下さい。

    多数の皆様のご参加をお待ちしております。