九州大学ロゴ 池田浩研究室 九州大学大学院 人間環境学研究院社会心理学/産業・組織心理学

福岡大学人文論叢に「リーダーの自己犠牲」に関する論文が掲載されました

2015年6月に刊行された福岡大学人文論叢に「リーダーシップ機能を補完するリーダーの自己犠牲に関する研究」の論文が掲載されました。

self-sacrifice

リーダーの自己犠牲とは、”リーダーが組織や集団の目標を達成するために、自らの個人的なコストを被ること”と説明されています。 ここで言うコストとは、金銭などの物理的コストや時間や労力などのコストも含みます。

実は、インド独立の父として知られるマハトマ・ガンジーなど、偉大な指導者のなかには、見返りを求めずに人々のために尽くす行動が見受けれます。

従来のリーダーシップでは、ハーバード大学やミシガン大学、日本でも九州大学などでは、1950年代から盛んに、効果的なリーダー行動とは何かを探ることがなされてきました。そして、そこで観察されたリーダーの行動は、直接、課題遂行やメンバーとの交流に関する行動に注目されてきました。

リーダーの自己犠牲行動は、必ずしも観察されにくいものですが、普段から交流している集団のメンバーから見ると、その行動を見て、リーダーに対する信頼感につながるようです。

池田 浩 (2015). リーダーシップ機能を補完するリーダーの自己犠牲に関する研究 福岡大学人文論叢, 47(1), 1-18.

p.s. 昨年の秋頃に、福岡大でも機関リポジトリが運用されはじめました。サイトを閲覧したところ、なんとこの論文がランキングの上位に位置しており、この投稿(2016年2月3日)をアップした時点でもランクインしています。閲覧してくださった方、ダウンロードしてくださった方には感謝申し上げます。

 

 

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