研究テーマ

メインテーマ「チーム(集団)の効果的なマネジメント」

どのようなチーム(集団を含む)も果たすべき課題を抱えています。チームがその課題を効率的かつ効果的に達成するための条件やメカニズムを明らかにすることは,グループ・ダイナミックスや産業・組織心理学などの専門分野が追求してきた大きな研究課題です。

これまでは,「チーム(集団)の効果的なマネジメント」というメインテーマのもとで,学部から大学院時代は主に,チームの中心となる「リーダー」に着目し,効果的なリーダーシップを発揮する条件として「リーダーの自信」に関する研究に取り組んできました。
しかし,チームの状態やチームのメンバー同士で交わされるダイナミクスな現象にも着目する必要があると感じ,「チーム力」や「チームメンタルモデル」に関する研究に取り組んでいます。
また,最近では,チーム力を育成・強化するリーダーシップのあり方として,メンバーやチームを支えて奉仕する「サーバント・リーダーシップ」の研究にも取り組み始めています。

テーマ1:サーバント・リーダーシップ

キーワード

サーバント・リーダーシップ

概要

最近では,上からトップダウン的に指示や命令するリーダーシップのスタイルではなく,リーダーが部下やフォロワーを下から支え,尽くす新しいスタイルとして「サーバント・リーダーシップ」に興味を持ち,研究を始めています。

テーマ2:チーム力

キーワード

チーム力,チームワーク,チームメンタルモデル

概要

チームが期待される成果(業績や創造性,革新性)を発揮するうえで「リーダーシップ」は重要な問題ですが,それによって成果を生み出すためには,「チーム力」が備わっておく必要があります。

テーマ2では,課題の変化を意識した「チーム力」の概念を考案しています。

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テーマ3:リーダーの自信

キーワード

リーダーの自信,変革型リーダーシップ,自己期待・他者期待の充足,経験の内的処理

概要

リーダーシップ研究において従来看過され続けてきた「リーダーの自信」(必要とされる役割行動をリーダーが確実に行えるという可能感)の概念を新たに提唱し,それに関連する研究を進めてきました。

リーダーの自信獲得モデル

リーダーの自信獲得モデルでは,自己の経験から(1)他者期待(重要他者からの期待)および自己期待(自らの目標や価値観)を充足できていること(経験の結果としての成功),そして(2)経験を振り返ること(経験のプロセスからの学習)によって自信は獲得されることが明らかになりました。
すなわち,このリーダーの自信獲得モデルでは,自信の獲得が,経験の長さや経験の有無によって決まるのではなく,むしろ経験の内的処理のあり方によることを示唆しています。
詳しくは,池田・古川(2005, 2006),池田(2007b)をご参照下さい。

リーダーシップを発揮させる条件としての「リーダーの自信」

また,高い自信を保持するリーダーは,そうでないリーダーよりも,困難な課題においても,必要な役割行動を発揮し,結果として高いパフォーマンスを上げていることも明らかになりました。
詳しくは,池田(2007a)をご参照下さい。