産業・組織心理学会 部門別研究会 (第120回:組織行動部門) で話題提供を行います

来る3月に産業・組織心理学会 部門別研究会 (第120回:組織行動部門) が、筑波大学(東京キャンパス文京校舎)で開催されます。

今回、九州大学の山口裕幸先生と共に企画を担当し、また話題提供を行います。

日時 2016年3月12日 (土) 14:00〜16:30
テーマ ワークモチベーション理論は現場にどこまで役立つか
会場 筑波大学東京キャンパス文京校舎 1階119講義室
(〒112-0012 東京都文京区大塚3-29-1)
丸ノ内線茗荷谷 (みょうがだに) 駅下車「出口1」徒歩2分程度

企画趣旨  ワークモチベーションは、組織で働く従業員のパフォーマンスに直接結びつくことから、産業・組織心理学において古くから検討されてきたテーマと言える。組織の発展はワークモチベーション研究の進展に支えらえてきたと言っても過言ではないだろう。実際、産業・組織心理学のテキストには、洋の東西を問わず、必ず「ワークモチベーション」の章が設けられているほどメジャーな分野であり、目標設定理論や期待理論をはじめいくつものビッグセオリーが提唱されてきた。
 しかし、冷静に現在の組織環境を見ると、かつての時代とは大きく様変わりしていることに気付く。かつては比較的安定した課題に取り組むことが多かったが、最近ではこれまで経験したこともない課題に取り組むことも珍しくない。また、人事・処遇制度も年功主義からバブル崩壊とともに成果主義へと移行している。雇用形態も、正社員中心から非正規雇用が多様な業種において着実に拡大している。
 こうした現状を踏まえると、産業・組織心理学が産み出した従来のビッグセオリーや研究知見が、どこまで現在の組織現場に役立てられるのか、一度冷静に再考することは、研究成果を現場にどこまで活用することができるかの現状を把握するとともに、ワークモチベーション研究の課題を浮き彫りにすることに役立つだろう。今回は、そうした観点から、3名の先生方に話題提供を頂く。
 最初に、社会心理学の立場から池田浩氏 (福岡大学) に、ワークモチベーション研究の現状とモチベーションを測定する尺度に関する一連の研究について話題提供を頂く。次に森永雄太氏 (武蔵大学) には、経営学の立場からワークモチベーションを高める取り組みとしてジョブ・クラフティングの概要と可能性についてお話し頂く。最後に、菊入みゆき氏 (JTBモチベーションズ/明星大学) には、現場を熟知した立場として、現場でワークモチベーションがどのように生かされているか話題提供を頂く。
 それらを踏まえて、本学会を代表するワークモチベーション研究者である角山剛氏 (東京未来大学) より指定討論を頂き、参加者と議論しながら、今後のワークモチベーションの課題を見出していきたい。
話題提供者 池田 浩 (福岡大学):ワークモチベーション研究の現状とその測定尺度、そして実践的課題
森永 雄太 (武蔵大学):日本企業におけるジョブ・クラフティング研究の展開と課題
菊入 みゆき (JTBモチベーションズ / 明星大学):企業のモチベーション課題と解決への取り組み 〜3つの事例から〜
指定討論者 角山 剛 (東京未来大学)
企画 山口 裕幸 (九州大学)・池田 浩 (福岡大学)
司会 山口 裕幸 (九州大学)