心理学研究に論文の掲載が決定しました

池田 浩・古川久敬 (2015 印刷中) 集団目標管理と職務の相互依存性が職務パフォーマンスに及ぼす効果 心理学研究, 86(1)

この度、上記の論文が「心理学研究」に掲載されることが決定しました。

集団や組織をマネジメントする上で、集団目標を設定することは集団のパフォーマンス(業績や生産性、売り上げなど)を高める効果を持っていることが知られています。

しかし、どのような職場やチームにおいても、集団目標は普遍的な効果を持つ訳ではなく、職場やチームにおいてメンバー同士の相互依存性(お互いに協力しなければ仕事が進まない程度)に依存することを、職務パフォーマンスの2つの指標である「課題パフォーマンス」(自らの役割を遂行する程度)と「文脈的パフォーマンス」(同僚や職場に協力したり貢献している程度)によって実証的に明らかにしました。

具体的には、相互依存性が高いときには、集団目標は課題パフォーマンスや文脈的パフォーマンスを促進する効果を持っていますが、相互依存性が低いときには、集団目標は文脈的パフォーマンスに対して効果は認められないどころか、課題パフォーマンスはかえって抑制されるというネガティブな効果が明らかになりました。

本研究の結果は、課題および文脈的パフォーマンスを高めるためには、相互依存性の高さに応じて適切な目標管理(個人レベルの目標か集団レベルの目標か)を運用する必要性を示唆しています。