「産業・組織心理学研究」第34巻2号に、INSSとの共同研究の論文が掲載されました

 
産業・組織心理学会が発行する「産業・組織心理学研究」に下記の論文の掲載が決定しました。
 
池田 浩・秋保亮太・金山正樹・藤田智博・後藤学・河合学(2021)安全の現場に求められるワークモチベーション:安全志向的モチベーションの効果とその源泉としての自己価値充足モデル 産業・組織心理学研究, 34(2), 133-146.
 
この論文は、2016年度から原子力安全システム研究所(INSS)と「安全の現場に求められるワークモチベーション」について共同研究を進めてきた成果をまとめたものです。
 
安全の現場では、安全に関わるルールや手順を遵守することが当然のことと見なされており、そこで働く人々のモチベーションの問題についてあまり取り上げられることはありませんでした。そこで、本論文では、新たに「安全志向モチベーション」なる概念を提案して、その尺度も作成しています。
 
一般的にワークモチベーションが意味することは、目標達成や業績を上げることに向かう「接近」志向が暗黙の前提とされていました。過去のモチベーション理論もそうした課題や成果を前提としていました。
しかし、安全が求められる現場では、ミスや失敗を回避しながら安全を実現することを志向する従来のモチベーションとは異なる特徴を持ちます。
 
そうした点に着目しながら、2つの大規模病院の看護師の皆様に協力して頂き、安全志向モチベーションの有効性を実証した論文になります。