「チーム研究会」を開催します

九州大学 社会心理学研究室では、来月8月9日(火)に、Roosevelt Universityの村瀬俊郎先生をお招きして「チーム研究会」を開催します。

村瀬先生は、社会ネットワーク理論の観点からチームワークの研究に取り組まれており、産業・組織心理学の一流学術誌にも多数の論文を発表されている気鋭の若手研究者です。

研究会では、村瀬先生にチームワークに関する最新の知見を御講演頂き、その後、九州大学大学院の秋保良太先生からも「暗黙の協調」に関する一連の研究をご発表頂く予定です。ご関心のある方は、どうぞご参集ください。

【日時】 2016年8月9日(火) 13:00-17:00
【場所】 九州大学 箱崎キャンパス 文系地区 教育心理棟2F演習室
(下記のキャンパスマップ「文系地区」7番)
http://www.kyushu-u.ac.jp/f/27233/hakozaki_jp.pdf

講演者 村瀬俊郎 先生 (Roosevelt University Assistant Professor)
演題 In sync or out of sync? チーム内のシンクロメカニズムと影響の検証
概要 個々の生物や物体が集合体として活動するとき、シンクロ現象が発生することは、様々な分野において記録されている。三十年以上前にチーム研究においても、McGrathはメンバーの行動にシンクロが生まれることに着目し、social entrainment理論を提唱した。しかし、social entrainmentを検証した多くの研究は、心理尺度を用いシンクロを測定したため、実際にシンクロが生じているかは客観的にはわからず、被験者の知覚に判断をゆだねてきた。また、シンクロが発生した場合、それがなぜパフォーマンスに影響するか、理論的メカニズムも十分な説明がせれてこなかった。本研究では、cognitive resource theory (Kanfer & Ackerman, 1989)を用い、シンクロがチームになぜ影響するかを理論的に説明する。そして、 メンバーの行動のシンクロ率を客観的に測定し、シンクロがチームのパフォーマンスに影響するかを検証する。

 

発表者 秋保亮太 先生(九州大学大学院・日本学術振興会特別研究員)
演題 阿吽の呼吸で行われるチーム活動―暗黙の協調の実証的検討―
概要 個熟練したチームに観察される効率的なチームワークの1つとして,暗黙の協調 (implicit coordination)が挙げられます。暗黙の協調とは,メンバーがコミュニケーションなしに互いの行動を推測し合って円滑な連携を取ることを意味します (Rico et al., 2008)。これまでのチームワーク研究では,理論上での議論や示唆の提言ばかりが先行しており,実証的検討がほとんど行われてきませんでした。そこで本研究では,暗黙の協調の理論的示唆の実証と (研究1),実現に至る具体的過程の検証を行いました (研究2,3)。本発表では,その一連の研究結果を報告し,暗黙の協調の実現について議論させて頂きたいと思います。皆さまよりご意見を頂けますと幸いです。

 

【懇親会】 研究会の後、天神界隈で懇親会(18:00~)を予定しています。ご参加いただける方は、事前に池田までお知らせ下さい。

【問い合わせ】池田浩(九州大学)まで ikeda[at]hes.kyushu-u.ac.jp